太く無骨でシンプルな部材を使用し、どこまでもシンプルな構成で仕上げたベンチです。天然木の質感と美しいカラーリング、スチール製のベースを使用し、カジュアルなミックス感が独自のテイストを与えています。建築の構造材として梁や柱に使われるビーム材を使用しています。身近な素材で、あまり複雑な造形でなく、どこまでシンプルな要素や手数でベンチとして足り得るかを検討していく中で生まれたデザインです。ベンチと言いますが、使い方、使う場所は限定せず、日常の中のシートとして、空間を埋めるオブジェとして、お気に入りのスポットの腰掛けとして自由にお使いください。また、スチールモデルは屋外での使用も可能です。デザイナーの林洋介氏は、「その人の暮らしの良き背景となってくれることを望んでいる」と語ります。
林洋介氏は、デザインスタジオ14sdを主催し、インテリアデザイン、会場構成、グラフィックデザイン、プロダクトデザインなど様々なジャンルのデザインを行っています。何気ない日常から生まれる感覚を大切にし、デザインに常に新鮮な補助線を引くような新しいデザインのあり方を発信しています。代表作としてPrestoopnik、東京タワー型ペットボトル、OMOTESANDO KOFFEE、加えて2008年から福岡のデザインイベント「DESIGNING」展を共同主宰など多彩な活動をする注目の若手デザイナーです。