Junghans 362 1100.00 Kitchen Clock Max Bill

Junghans 362 1100.00 Kitchen Clockは、キッチンを象徴するようなフォルムが特徴的なキッチンクロック/タイマーです。バウハウスの巨匠、Max Billがドイツの老舗メーカーJunghans(ユンハンス)と共同開発した最初の時計であるキッチンクロックが、オリジナルに忠実なカラーとフォルム、マテリアルで復活しました。

Max Billが、”理想の時計”という自分のスケッチに基づき、ウルム造形大学で彼が教える学生たちと共同でデザインして生まれた時計です。特徴的なフォルムを描く本体は、ライトブルーにエナメル加工が施されたセラミック製。ドイツ、バーデン=ヴュルテンベルク州のマヨリカ工房で丹念に手作業で仕上げられています。オリジナルのクロック部分は機械式でしたが、今回の復刻版ではより精度が良く現代にふさわしいクォーツ式に変更しています。キッチンタイマー部分は、当時と変わらない機械式が採用されており、タイマーを回すとカチコチと懐かしい音色が聞こえるのも魅力です。

Max Billの他の作品同様、このキッチンクロックも機能性と美の結合が特徴です。1956年の発表当時、家庭で唯一の壁掛け時計であることが多かったキッチンクロックは、子供たちにとって最初に数字の読み方や時間の並び方を学ぶ時計でもありました。クロムメッキのベゼルに囲まれたホワイトの文字盤は、すっきりしたデザインとMax Billが開発した書体によって、特別に読み取りやすくなっています。発表から65年以上を経ても、その美しさと明快さは失われず、使いやすいデザインは不変です。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションにも選定された名作です。